2023-01-01から1年間の記事一覧
「八田朋子さんのライブに行く」 苫小牧のシャンソニエ「カプリス」にご出演の八田朋子さんのステージを観覧する。 八田さんのステージを観たのは、コロナ禍のさなかに銀座のシャンソニエ「蛙たち」がはじめたライブ配信がきっかけであった。「蛙たち」では…
このたび、『シャンソンマガジン 2023年秋号』(歌う!奏でる!プロジェクト)内の、「追悼 堀内環様CD紹介」に寄稿しました。執筆しながら、昨年逝去されたシャンソン歌手・堀内環様の深い魅力を改めて感じた次第です。マガジン付属のプレミアムCDには、堀内…
戦時下のシャンソンのレコード 太平洋戦争中の昭和17年9月、ディック・ミネが、「三根耕一」の日本名でシャンソンのレコードを2枚吹き込んでいたことを知り、驚いた。 ・『巴里の屋根の下/巴里祭』(テイチク.T3363)・『プレジャンの舟唄/マドロスの唄(イ…
上野「Qui」における、花田和子様とご門下生のステージを観覧する。 先日、花田様は歌手生活60周年を迎えられた。ステージで歌われる花田様を拝見していると、目の前に桜吹雪が舞い散る幻影が脳裏に浮かんでくる。ピンク色の花びらが風に散る様は美しい。そ…
ダミア来日公演に関わる、新資料を入手した。 シャンソン歌手のダミアは、昭和28年4月28日に来日し、5月3日より東京をはじめとする6都府県で『フランスのシャンソンはダミアとともに』というコンサートツアーを行っている。そして、5月25日から27日にかけて…
『あべっく・る・たん』という雑誌 数年前、札幌のシャンソニエには『プチるたん』という冊子が置いてあった。全国のシャンソニエの店名と住所、1ヶ月の出演者のスケジュールが掲載されているもので、これを読みながら当時の私には異国の地だった遠い本州を…
札幌グラウンドホテル「オールド・サルーン」における、島本弘子様と大平信幸様のライブを観覧した。 島本様はサロンの客席を歩きながら登場し、ステージでも高らかに歌い上げられた。この華やかさは、グラスのなかで踊るワインのようだ。島本様のプログラム…
その方が楽屋からステージに姿を見せたときには、花びらが舞い込んできたと思った。 新宿「シャンパーニュ」における、二宮眞知子様のステージ。赤いワンピースの二宮様は、まさに花であった。二宮様は、ワンステージで5曲ずつ歌われたが、荻窪「リラ」での…
その方が楽屋からステージに現れたとき、小さなお姿に驚いた。ゆっくりとマイクスタンドまで歩まれ、ピアノにもたれてお顔をあげたとき、その眼光の鋭さに居抜かれた。 大阪ベコーにおける出口美保様のステージを、長年の念願叶って観覧した。出口様のシャン…
「日本最初のシャンソンの楽譜集」 日本最初のシャンソンの楽譜集は、昭和13年に倉重瞬輔(舜介)さんが編集した『シャンソン・アルバム』(シンフォニー楽譜)だと言われています。これは、菊村紀彦さんの本『ニッポン・シャンソンの歴史』のなかに、次のように…
「なぜ日本のシャンソン歌手は、カンツォーネを歌うのか」 日本の音楽史のなかで「カンツォーネ元年」を決めるとすれば、1958年(昭和33年)らしい。この年、イタリアの流行歌にしてサンレモ音楽祭の入賞曲「ヴォラーレ」(ドメニコ・モドゥーニョ)が、アメリカ…
2023年3月31日、上野「Qui」にて催された「中村力と「五人の美魔女」」の昼公演を観賞した。なお、槇小奈帆様はご事情があり欠席され、四人の美魔女のステージであった。 強行の日帰り旅行に加えて、突然の飛行機遅延などのトラブルに見舞われ、主催者様にご…