シャンソン愛

峰艶二郎(みね えんじろう)による、シャンソンについて綴るブログです。著書『戦前日本 シャンソン史』(1500円)。htmt-mth@ezweb.ne.jp

言ノ葉、ひとひら

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催事のお知らせです。

「言ノ葉、ひとひら
12月14日(土) 14時~15時
於 レトロスペース・坂会館 2階
1000円

今年も関係者の皆様のお許しをいただき、札幌出身のシャンソン歌手で訳詞家の高野圭吾さんを追悼する会を開きます。今回は、「ポエトリー・シャンソン 高野圭吾訳詞作品を中心に」と題して、シャンソンの歌詞を唄わずに朗読してみようという内容にしました。
「ポエトリー・シャンソン」は、ポエトリー・リーディング(詩の朗読)というパフォーマンスをもとにした峰による造語です。高野さんのことを私なりにお話ししながら、その訳詞作品の妙をお伝えできればと存じます。

シャンソンと語り、その関わりは深いです。
かつて、日本にシャンソンがもたらされた頃、当時の人々はフランスの流行歌を「フランス浪曲」「フランス新内」と呼んでいました。1曲のなかに物語の起承転結が歌われるシャンソンに、日本の伝統的な語り芸と同じ特徴を見出したのです。日本のシャンソンブームの根底には、日本の語り芸がありました。
今回の催事では、札幌で薩摩琵琶の弾き語りの活動をする幽餡さんの口演もお楽しみいただき、日本のシャンソンの源流を探る旅に出たいと思います。

御多忙な時期とは存じますが、お越しいただければ幸いです。