10月に亡くなった、札幌でシャンソン歌手として活躍されていたマサシさんの最期のライブ映像を観ました。
数年前、私がたびたびお邪魔しているライブバー「Voice」さんにマサシさんがご出演されたのを機に、華やかなステージを拝見し、シャンソンにまつわる沢山のお話を伺いました。
6月に裏方でお手伝いさせていただいた「北のパリ祭」でステージを拝見したのが最後でした。楽屋からステージまでの長い階段をゆっくりと降りているお姿が目に残っています。
映像は亡くなる十日程前のものだそうです。
「哀しみのソレアード」(山川啓介訳)
拝聴しておりますと、映画「ヨコハマメリー」で同曲を歌ってらっしゃったシャンソン歌手の元次郎さんを思い出しました。それもまた、余命いくばくもない時に歌われたものでした。
研究にのめり込むと忘れがちになりますが、どんな人の心にも寄り添う音楽がシャンソンなのだと思います。フランスの流行歌が日本では命の歌となったことが、シャンソンの魅力と奥深さだと感じました。
マサシさんは最期に素晴らしい命の輝きを遺してくださいました。ご冥福をお祈りいたします。