「Jazz Bar RONDO」訪問記

私の通勤途中に、「Jazz Bar RONDO」はあります。
こちらのお店、ネットによれば昭和34年創業の札幌最古のジャズバーらしいです(北海道最古と紹介されているサイトも)。
私がこちらのお店に興味をもったのは、ジャズバーになる前はシャンソン喫茶だったという経緯があるからでした。
昭和30年代のシャンソンブーム時代のシャンソン喫茶のことを知れるかも! でもジャズのお店でシャンソンの話をするのってマナー違反? という気持ちがあって、ずっとヤキモキしていました。
ですが、先日の「無茶法」での音楽体験から、
「そうだ! 『フランスのジャズが聴きたいです』、と言えばいいじゃん!」
とひらめいて、満を持してお店を訪ねたのでした。
お店の中はカウンター席と壁際のテーブル席。
その壁には古いレンガが塗り込まれている。
お客さんは数名いて、高級そうな大きなスピーカー(アルテック604-8G)からジャズが流れていました。
私はスピーカーの真下のカウンター席に通されましたが、大きな音量なのに全く耳が不調にならなかったです。
オーディオのことは全く知らないけど、こだわりのサウンドはリスナーの身体に優しいことが分かりました。

それと、ビールを注文したら瓶ビールが出てきたのですが、これがとても美味しい!
サーバーから注がれるビールとどう違うのでしょう、まだまだ世の中には知らないことがいっぱい。
私の隣の席の男性のお客さんは常連さんで、気さくに接してくださいました。
そのおかげで、マスター様ともお話しすることができ、これまで私がジャズを知らずにシャンソンばかり聴いてきたこと、今日はフレンチ・ジャズ(?)を聴いてみたくて来たのを伝えることができました。
するとマスター様が、
「このお店をやる前に1年くらいシャンソン喫茶をやっていた。数枚のシャンソンのレコードしか持ってなかったのに」
と言いながら、棚からシャンソンのレコードを沢山取り出して見せてくださいました。
おおお、バルバラがある!、ジョルジュ・ブラッサンス、ムスタキ、イザベル・オーブレも!
マスターはシャンソン喫茶から「Jazz Bar RONDO」に鞍替えなさった後も、シャンソンのレコードを集め続けていたのだなぁ、と感慨深くなりました。
本当はこれらのレコードをカメラにおさめたかったけど、さすがに厚かましいし、ましてや聴きたいなんて言えない…。
今回は、マスター様おすすめのフレンチ・ジャズのアルバムを選んでいただきました。

コントラバス奏者のジャン・フィリップ・ヴィレ率いる「トリオ・ヴィレ」のアルバム『だとすると(Étant donnés)』。
ヴィレは現在66歳で、80年代くらいから音楽活動をしています。
トリオ・ヴィレは、ヨーロピアン・ジャズ(こんな言葉があるのか…)のアーティストとして日本でも知られた存在らしい。
彼らの楽曲からは、ジャズ特有のアップテンポなノリに、クラシックの要素が加わった、スリリングかつ優雅な印象を抱きました。
多分、ジャズ初心者にも分かりやすい盤を聴かせてくれたのだと思いますが、「ジャズって面白いかも!」とすっかり気に入りました。
常々願うのは、自分にとって新しい発見や学びが多き御仁やお店とご縁が育まれたらいいな、ということです。
これからも、フレンチ・ジャズ?、ヨーロピアン・ジャズ?の名盤との出逢いがありますように…。