シャンソン愛

峰艶二郎(みね えんじろう)による、シャンソンについて綴るブログです。著書『戦前日本 シャンソン史』(1500円.完売)。

蜂鳥あみ太=4号&田村賢太郎 LIVE in 札幌「ぶさほうなシャンソン」

蜂鳥あみ太=4号&田村賢太郎 LIVE in 札幌

「ぶさほうなシャンソン

 

無事に終演しました。

 

年始から準備をすすめていた催事でしたので、本番までの意気込みは我ながら凄まじく、終演後の電池切れもまた凄まじかったです。

あみ太さんと賢太郎さんの白熱ライブは、私の趣向にあわせてプログラムを、従来のものとは変化球な内容でした。

クルト・ヴァイル作品多め、しかもオープニングの「大怪物リュスチュクリュ」はデビュー当時に歌われていた楽曲だったはずで、私ははじめて聴きました。

フランスのシャンソンも「カブキ」「人生、殴る、蹴る」を歌ってくださいましたし、ポーランドの「レベッカ」ロシアの「ムルカ」をシャンソンとして解釈してくださったのも嬉しかったです。

アンコールの「ふたつのギター」は、あみ太さんと賢太郎さんの芸道を象徴する楽曲。

昨年の企画ライブでも歌ってくださいましたし、きっとこの楽曲は、私の企画するライブにおけるコアになることでしょう。

 

私が一番印象に残ったのは、やはり第一部のトークショーでした。

賢太郎さんのアコーディオニストとしてのご経歴からは、自分の人生の転機を見極める決断力、そしてそのために自分にできるかぎりのことや、努力を惜しまないことの大切さを学びました。

あみ太さんの思い出に残るレコードやCDをうかがったときは、思いがけず瀬間千恵さんのことを話せたりして楽しかったです。

同時に、ご自分の好きな音楽の影響を、歌い手としての感性や個性として吸収していったことに感嘆しました。

 

あみ太さんと賢太郎さんは、自分の好きなことや楽しいことを、生活をするための仕事として向き合ってこられた方々。

だから、音楽が、ライブが面白い。

振り返ってみると、私の人生は行き当たりばったりで、時間の流れに身をまかせて生きていたなぁと思います。

人生って、そういうものだと思ってたし。

でも、人生の節目というものは、時間や運命のような大きな力が変えていくものではなくて、自分自身の力で変えることもできるのだと、お二人の話を聞いていて感じました。

いきなり仕事を辞めるとか、家や家庭を捨てて旅に出るとか、そんな大きなことはできないけど、自分が楽しそうと思った小さなことに目を向けて、やがては心も体もそこに向けていく、そんな勇気を抱くことをお二人から学んだ気がします。

 

来年も、あみ太さんと賢太郎さんのライブを企画運営したいです。

その時は、今年よりも晴れやかな顔で、「ボンジュール、ムッシュ!」とご挨拶したいものです。

最後に、ライブにご来場くださいましたお客様、そして長丁場で会場をお貸しくださった「めし・カフェ・一風来」の成田さんに心から感謝申し上げます。