
札幌パークホテルにて、瀬間千恵様のステージを堪能する。
数名の共演者のあとに、瀬間様がステージに登場し、「歌い続けて」を披露される。
客席に強い目線を据えながら歌う姿は、ご自身の歌い手としての道を確認し、それを我々に訴えかけるような気迫を感じて圧倒された。
まさに、歌を人生にした者の説得力だった。
そして、瀬間様は「愛の追憶」や「生きる」などで、反戦と人生の尊さを歌い上げていく。
この会場いっぱいの存在感と信念のスケール感は、まるで「自由の女神像」が目の前に出現したかのようだった。
特に聞き応えがあったシャンソンは「貴婦人」だ。
幼少期に丘の上の洋館からピアノの音色が流れていたのを聴いた記憶をもとに、このシャンソンを歌い紡ぐ。
この曲の前奏がはじまったとき、瀬間様は思い出の世界に入り込んで遊んでいた。
これはシャンソンという歌謡を超越した、まるで一篇の舞踏のようであった。
他の共演者のステージも聴き応えがあり、 柴田乃生子さんの「愛の讃歌」は、メジャーな楽曲に丁寧に向き合って歌っているのが伝わり、好感を抱いた。