2024-01-01から1年間の記事一覧
『シャンソンマガジン』(歌う!奏でる!プロジェクト)の姉妹誌が出版されました。 『大人の歌の応援マガジン Vol.1』 略称は「オトウタ」と呼ぶそうです。 今回こちらの創刊号に、今年6月に発売された越路吹雪さんのCD8枚組ボックス「越路吹雪リサイタル196…
昭和7年、日本初のシャンソンのみで構成されたリサイタルが開かれた。フランス留学帰りの声楽家・佐藤美子さんによる「巴里流行歌の夕」である。このリサイタルは、帰国した佐藤美子さんが、早速フランス語によるオペラの独唱会を開くも「フランス語では日本…
「おい、峰! 水織ゆみさんのライブには行ったのか?」 昨日こんな電話が、岩見沢「シャンソン酒場peuple」のマスターからかかってくる。 「うぃっす、明日お店に行きますわー」と答えて、今日の「シャンソン酒場peuple」の訪問である。 岩見沢は雪は降ってい…
『シャンソンマガジン 2024冬号』(歌う!奏でる!プロジェクト)に寄稿しました。 今回は、巻頭特集の岸洋子さんについて執筆しました。岸さんは、歌手としてのスケールが大きく、そして壮絶な生涯を歩まれたことが、歌の魅力に繋がっているのを再確認しまし…
「アパッシュの唄」という和製シャンソン 岡大介さんは、明治大正の演歌師(演説歌)の系統を継ぐ人である。今回、すすきのの飲み屋数軒を岡さんが「流し」をするというので、「焼き鳥じゃんぼ」さんの一席で観覧した。演説歌は、自由民権運動の高揚とともに…
韓国のシャンソンの始祖、이미배(イ・ミベ) 韓国語でシャンソンは、「샹송(シャンソン)」と表記される。女性歌手、이미배(イ・ミベ)は、その「샹송」を韓国で最初に紹介した人として知られている。 イ・ミベは、1951年生まれ。小学生のときから子供合…
急遽、札幌にて全身網タイツのシャンソン歌手・蜂鳥あみ太=4号さん、アコーディオニスト・田村賢太郎さんのライブを企画いたしました。 蜂鳥あみ太さんは、戸川昌子さんのシャンソニエ「青い部屋」でデビューされて以来、唯一無二のスタイルを貫き通して活躍…
夏の名残というわけではないが、岩見沢「シャンソン酒場peuple」再訪。 「シャンソン酒場peuple」、8月で38周年を迎えたらしい。だが、それも現在地に移転後のことであって、前住所では15年ほど営業していたというから、合計すれば50年を超える。本当…
ドイツのシャンソン訳詞文化をめぐる冒険 フランスのシャンソンに自国の言葉で訳詞を作って歌う、というのは日本独自のものかと思いきや、ドイツでも盛んに行われていることが分かった。 きっかけは、引退した某シャンソン歌手とお茶会をしたとき、「ドイツ…
7月24日、苫小牧のシャンソニエ「カプリス」へ。こちらは、北海道唯一のシャンソニエであり、毎月末には道内外で活躍するシャンソン歌手をゲストとして招いている。 かつて、苫小牧には「ペペ・ル・モコ」というシャンソニエがあった。「ペペ・ル・モコ」が…
先日、ご機嫌伺いの電話があり、岩見沢「シャンソン酒場peuple」へ。 今回はあまり時間がないので、ウィスキー2杯でお暇をする。いつもは泥酔するまで飲むので、我ながらセーブできて偉い。 とはいえ、今週日曜日の「北のパリ祭」でシャンソンを沢山聴くので…
シャンソン歌手の故・山本四郎さんのレコードを入手した。 1958年(昭和33年)に発売された「恋人よ今晩は(Gloria Lasso「Buenas noches mi amor」)/青い霧の夜 (Gerhard Wendland「Der weisse Domino」)」のEPである。 これは、ドイツのグラモフォンレコ…
俳優の篠原涼子さんは、1990年の16歳の時に「東京パフォーマンスドール」というアイドルユニットでデビューした。94年に小室哲哉さんのプロデュースでリリースした「恋しさと せつなさと 心強さと」がヒット。2000年代からはドラマ「アンフェア」「ハケンの…
5月18日、岩見沢「シャンソン酒場Peuple」へ。このところ、私のアカウントが店の宣伝じみてきている。今年は、シャンソンの調査研究よりも、シャンソンを通じた出会いや発見を大切にする一年になりそうだ。 まずは、ウイスキーロックとジルベール・ベコーを…
グラシェラ・スサーナのフォルクローレ グラシェラ・スサーナといえば、「アドロ」「街燈」などのヒット曲を持つが、私はこれらを日本のシャンソン歌手のカバーで知った。それゆえ、スサーナの日本語での歌唱には食指が動かなかった。 最近、アルゼンチン出…
随分前のことだが、3月11日に岩見沢「シャンソン酒場Peuple」へ。 前回訪れたときに約束した、フランソワーズ・クシェイダとピエール・バルーのアルバムを流してもらう。 クシェイダのセカンドアルバムは「心の叫び」という仰々しいタイトルだが、同曲はポッ…
日帰りの東京旅行で、新宿のシャンソニエ「Kuwa」に伺いました。 この日は、高田まさ江様のご門下の発表会「淑女たちのシャンソン Vol.24」が催されました。ピアニストは、忠平隆様でした。高田様は、有馬泉様のご門下で、シャンソン歌手として長年のキャリ…
3月7日、8日に開催された「蛙たち創業60周年記念コンサート」を、万感の思いで観覧した。 銀座のシャンソニエ「蛙たち」は、世の中がコロナ禍の自粛生活を強いられたなか、ライブ配信を始めた。お店を存続させるための鋭意努力を感じるとともに、私が住む…
シャンソン歌手としての佐藤美子 佐藤美子さんは、戦前から戦後にかけて声楽家として活躍した。日本人の父とフランス人の母のハーフで、日本で声楽家として大成したのちにフランスに渡りさらに研鑽を積んだ。ビゼーの「カルメン」は彼女の代表的な演目で、「…
松島詩子とシャンソン 朝の連続ドラマ「ブギウギ」の影響で、戦時下の音楽の検閲についての関心が高まっているようだ。ドラマにも登場する淡谷のり子さんが、当時の軍部から猛攻撃を受けたことは有名であろう。その一方で、歌手の松島詩子さんは例外的に検閲…
2023年12月20日1年ぶりに、岩見沢「シャンソン酒場peuple」へ。多分日本で唯一シャンソンのレコードを聴かせてくれるシャンソニエ。 マスターにカトリーヌ・ソバージュのレコードをリクエスト。 そして世間話をしたあとに、リクエストしていないのに、セル…
1969年6月5日(木)、サンケイホールにて「銀巴里創立20周年記念シャンソンフェスティバル」なる催事が開かれた。そのプログラムを手にいれたので一日中眺めていたが、ステージの豪華さといったら目を見張るばかりだ。 美輪明宏さん(当時は丸山姓)を筆頭に、宇…
東京新聞1月4日夕刊は、越路吹雪さんの生誕100年の特集。ミュージカル俳優の鹿賀丈史さん、シャンソン歌手の八田朋子さん、ソワレさん、峰が越路さんの魅力を語っております。 取材してくださった共同通信社の女性記者さんは、私と同い年でした。越路さんの…