2021-06-18から1日間の記事一覧
生者と死者の肉声 石坂真砂シャンソン歌手からフォークシンガーに転身した加藤登紀子のように、シャンソンをきっかけにオリジナル曲を歌うようになった歌い手は数多い。 こうした人々が、オリジナル曲を歌うようになった経緯を知りたいと思った。ところで、…
北海道の伝説のシャンソン歌手・嶋保子北海道で活動するシャンソン歌手の方とお話しすると、よく嶋保子の名前を聞く。嶋は昭和24年、夕張生まれ。 シャンソン歌手の堀内環に師事し、昭和57年に札幌銀巴里でデビューする。 その後、自身の店であるシャンソニ…
「琥珀の虫が羽ばたくとき」先日、珍しいレコードを手に入れたA面 柴田睦陸「ラ・クンパルシータ」 B面 由利あけみ「シボネー」 演奏 櫻井潔と其の楽団 (昭和14年 ビクターレコード)声楽家が歌うタンゴとラテンのレコードである 「ラ・クンパルシータ」は前…
「一枚の写真から紡ぐ縁 第39回パリ祭(2001)」昔、ある方から写真をいただいたことがある。写真の下には「01 07 14」と記されている。2001年、第39回パリ祭のときの写真である。 中央には、芦野宏、石井好子、深緑夏代、高英男がいる。横にはムッシュかまや…
「ヨコハマ・元次郎」先日、Facebookで知り合った方からシャンソン歌手、元次郎(がんじろう)のCDを頂戴した。この場を借りて御礼申し上げます。 元次郎のシャンソンはYouTubeで聴いたことがあり、とても気に入っていたのだが、CDが廃盤である上にプレミアが…
「原点回帰と革新のパリ祭ー89年パリ祭ー」ある方からのご厚意で、パリ祭の映像を数本見る機会に恵まれた。かつてテレビ放送されてものを録画した映像だが、今では大変貴重な資料である。 今回は、1989年(平成元年)のパリ祭を紹介したい。この年はフランス革…
「シャンソン歌手以外の人にシャンソンを ー97年 第35回パリ祭ー」今回は第35回パリ祭(1997年7月10日 東京厚生年金会館大ホール)の映像を観る機会に恵まれたので、レポートしたい。 このときのシャンソン界の状況を見てみると、前年の1996年はベテラン歌手の…
「南蛮人の叫びを歌う 月田秀子」 今年亡くなられたファド歌手の月田秀子のアルバムを、先日手に入れた。歌詞カードには自身の柔らかな筆致のサインが記されている。月田秀子 1951年、東京の下町に生まれる。高校時代に大阪に行き、女優を目指す傍らで、菅美…
「高踏な情歌 ー坂東玉三郎「枯葉」ー」昨日、11月7日は、越路吹雪の命日であった。Facebookを見ると、シャンソンファンは各々の思いを抱いて、彼女を偲んでいたようだ。私は、昨日NHKで放送された「うたコン」という歌番組を観た。歌舞伎役者の坂東玉三郎が…
「追悼 麻田マモル」2017年3月8日に亡くなったシャンソン歌手の麻田マモルを取り上げる。麻田マモル 1951年生まれ。 歌手としてシャンソンやオリジナル曲を歌い、ミュージカルにも出演した。 主に札幌を中心に活動し、すすきのでミュージックバー「Key Point…